はじめに
こんにちは!岱伸塗装広報です!
以前の記事では、弊社が施工させていただいた「不動前佐久間ハイツ様」の外壁等修繕工事について、施工前後の様子や工事内容をご紹介しました。
今回は少し視点を変えて、その現場で「職長」を務めた弊社の若手職人・吉田敢(すすむ)にインタビューをしましたので、その内容をお届けします。
今回職長を務めた吉田は、入社して約1年半の若手職人です。入社した当初から「1年経ったら職長をやらせる」と社長に言われていたそうですが、本当に約1年半後、佐久間ハイツで初めて職長を任されることになりました。
約5か月にわたる工事の中で、初めて職長を経験して何が大変だったのか。どんなことを考えながら現場を動かし、仕事に対する気持ちはどう変わったのか。
佐久間ハイツでの経験を振り返ってもらいました。
入社1年半、初めて任された「職長」
2026年3月末からスタートした、佐久間ハイツの外壁等修繕工事。
今回の現場で職長を務めたのは、弊社の若手職人・吉田です。
――職長を任せるといわれた時はどんな気持ちでしたか?
「ドキドキと不安でした。嬉しさはなかったです(笑)」
という率直な答えが返ってきました。
初めて職長として一つの現場を任されることになった吉田が、何を考え、どんなことに苦労したのか、佐久間ハイツでの経験を振り返ってもらいました。

職長の仕事~作業だけではない難しさ~
「職長になって大きく変わったのが、自分の作業だけを考えていればいいわけではなくなったことです。」と言います。
職長の仕事は、工程を管理し、その日に行う作業を把握し、朝礼では一日の予定を伝え、それぞれの役割を振り分ける。作業が始まってからも、休憩の声掛けや材料の残量確認など、現場全体に目を配る必要があります。
――職長をしていて特に大変だったことはなんですか?
「現場の流れを把握しておくことです。これがどこまで終わっていて、次はこれをやって……というのを、実際に自分も作業しながら考えるのが大変でした」
目の前の作業を進めながら、その先の工程も考える。
これまで他の職長が、次に施工する場所のことまで考えながら仕事をしていた理由が、職長の立場になって初めて実感できたそうです。
自分で考えて、現場を動かしてみる
――職長として、どういったことを意識していましたか?
「初めての職長ではありましたが、現場では「自分で考えて自由にやっていい」と任されていました。
だからこそ、自分なりに”どうすればスムーズに進められるか”を考えながら仕事を進めました。
たとえば養生の方法についても、自分で考えて施工して、あとから社長に「こういうのできたんだね」と言ってもらえたことも、自信につながりました」
また、外部での作業が多い改修工事では、天候への対応も必要です。
「天候が悪くなった場合に備えて、廊下の5階から下や1階エントランスなど、雨天時でも進められる場所をあえて残しておき、状況に応じて作業場所を変更しました。」
言われた作業をこなすだけではなく、職長として、その日の状況と、この先の工程を考えながら現場を進める。
職長として試行錯誤する日々が続きました。
職人だけでは現場は回らない。住民の方や他業者とのやり取り
不動前佐久間ハイツは、住民の方が生活している中で行うマンションの修繕工事です。
施工そのものだけでなく、住民の方との関係も大切になります。
――入居者の方とのご関係はどうでしたか?
「今回の現場では、住民の方から気さくに話しかけていただいたり、ときにはお菓子をいただいたりすることもあり、良い関係を築きながら工事を進めることができました。こちらも挨拶をしっかりするなど、意識して接するように心がけていました」
一方で、難しさを感じたのが他業者とのやり取りです。
「向こうの職長が言っていることと、自分で想定していたことが違っていたりして。そこの調整は結構大変でした。でもいい方々でしたので、仕事はやりやすかったです。」
自社だけで完結する仕事ではないからこそ、それぞれの考えや工程を確認しながら進めなければなりません。
施工技術だけではなく、人と話し、調整しながら現場を動かしていくことも、職長として経験した仕事の一つでした。
「やるしかない」。現場の後半で生まれた変化
初めて職長を任された当初は、不安の方が大きかった今回の現場でした。
しかし、工事が後半に入るころには、自分自身にも変化を感じるようになったといいます。
「心に余裕ができてきました。度胸もついてきたと思います。”やるしかない”と腹を括れるようになりました」
最初から何でもできたわけではありません。
分からないことや迷うこともあり、時には先輩職人からの叱咤激励もあり、周囲に助けてもらいながら進めた初めての職長でした。
それでも毎日現場に立ち、自分で考えて判断することを繰り返すうちに、少しずつ職長として現場に立つことへの自信が生まれていきました。
足場が外れて、初めて見えた完成形
――長かった工事の中でも、特に印象に残っている瞬間はありますか。
「工事の終盤に足場を解体したときです。足場がなくなり、きれいになった建物全体が見えたときは、感動しました」
さらに嬉しかったのが、そこで暮らしている住民の方からの「きれいになったね」という言葉だったと言います。
自分たちが毎日進めてきた仕事が、一つの建物として完成する。
そして、その建物で暮らす方から直接その変化を喜んでもらえる。
約5か月にわたって向き合ってきた現場だからこそ、その言葉は特に嬉しいものになりました。


次に職長を任されたら
職長を経験したことで、今まで自分が職人をしていた時に、職長から言われたこと・指示されたことの意味がより分かるようになったと言います。
そして、職長として次に身につけたいことも具体的になりました。
「その一つは、材料の数量を把握し、自分で手配できるようになることです。」
今回の現場では、親方が現場を見ながら必要な材料を計算し、手配してくれる場面がありました。
「半分施工して3缶使ったから、残り半分も3缶くらいだな、とか。そういう計算を自分でもできるようになりたいです」
次にまた職長を任されたときには、今回周囲に助けてもらった部分は、自分でできるようになりたい。
初めて職長を経験したからこそ、次の目標も見えてきました。
入社したばかりの自分へのメッセージ
最後に、こんな質問をしてみました。
――入社したばかりの自分に、今の自分から一言かけるとしたら、どんなメッセージを送りますか?
少し考えて返ってきた答えは、
「予想以上に苦しいことも多いけど、仕事に対してのやりがいも見つけられるよ」
というものでした。
本人は今回のインタビューの中で、「仕事に対して、ここまで真剣に向き合ったのは初めて」とも話していました。
仕事のことを考えたり、より良い動きができるように練習したりと、現場にいない時間も、現場のことを考えていたと言います。
佐久間ハイツの工事が終わったときには、「終わると寂しい」という気持ちもあったそうです。
とはいえ、余韻に浸る間もなく、すぐに次の現場へ。
今回助けてもらったことを、次は自分でできるように。
佐久間ハイツで得た経験を持って、次の現場へ向かいます。
「もっともっと成長していきたいですね」
おわりに
今回は、不動前佐久間ハイツの外壁等修繕工事で、初めて職長を務めた若手職人・吉田に話を聞きました。
インタビューをしていて印象的だったのは、最初から「職長をやれて嬉しかった」「うまくできた」という話ばかりではなかったことです。
初めて現場全体を見る立場になり、自分の作業をしながら次の工程を考え、周囲に指示を出し、他業者との調整も行う。本人が話していたように、「予想以上に苦しいことも多い」経験だったのだと思います。
それでも現場の後半には「心に余裕ができた」「度胸がついた」と感じるようになり、工事を終えた今では、次に職長を任されたときに自分でできるようになりたいことも見えてきました。
そして何より、「仕事に対してこんなに真剣に向き合っているのは初めて」という言葉が、今回の経験をよく表しているように感じます。
岱伸塗装では、経験年数だけにとらわれず、本人の成長に合わせて新しい仕事や役割を任せています。
もちろん、最初からすべてを一人でできる必要はありません。
周囲の職人に助けてもらいながら経験し、少しずつ自分でできることを増やしていくことも、職人として成長していく過程の一つです。
「今回助けてもらったことを、次は自分でできるように。」
佐久間ハイツで得た経験が、次の現場でどのように生かされていくのか。これからの成長も楽しみです。
弊社では職人を随時募集しています。まずは見学からでも構いません。
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